今月の主題 感染症の動向と抗生物質
院内感染のマネージメント
カンジダ血症
渡辺 一功
1
1順天堂大学医学部・内科(感染症)
pp.1692-1693
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220565
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深在性ないし内臓カンジダ症のなかで,近年とくに注目されている疾患にカンジダ血症(can-didemia)があり,かつ増加の傾向にある.
真菌血症(fungemia)のなかではカンジダ血症が最も多く,本症は以前は白血病に伴うか,広域抗生剤や免疫抑制剤の使用によるものと考えられていたが,1970年代になり経静脈高カロリー栄養(intravenous hyperalimentation;IVH)が広く行われるようになってから増加の傾向が指摘されている.
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