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連載 臨床医のための微生物学講座・Vol.27(最終回)
カンジダとカンジダ症のトピックス
Topics on Candida and candidiasis
佐藤 一朗
1
,
槇村 浩一
2
Kazuo SATOH
1
,
Koichi MAKIMURA
2
1帝京大学医療共通教育研究センター
2帝京大学医真菌研究センター
キーワード:
Candida albicans
,
Candidozyma auris(Candida auris)
,
カンジダ症
Keyword:
Candida albicans
,
Candidozyma auris(Candida auris)
,
カンジダ症
pp.281-285
発行日 2024年10月26日
Published Date 2024/10/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291040281
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◎Candida属は子囊菌に分類される酵母である.Candida属による感染症は,表在性カンジダ症と深在性カンジダ症に大別される.カンジダ症の病原体は主にC. albicansであり,それ以外をnon-albicans Candidaと表現することがある.二重命名の廃止や分子生物学的手法を用いた新しい分類基準の導入などの影響を受けて,複数種のCandida属菌種の学名が変更されている.主要な病原性Candidaとして,C. albicans,C. glabrata(現Nakaseomyces glabratus),C. parapsilosis,C. tropicalis,C. krusei(現Pichia kudriavzevii)があり,かつてはこの5種でカンジダ症の90%以上が引き起こされていた.近年,これら以外の菌種によるカンジダ症も増えてきており,そのなかでも特にC. auris(現Candidozyma auris)が海外で猛威をふるっている.
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