カラーグラフ 皮膚の真菌症・Ⅴ
カンジダ症
赤木 正志
1
1八尾市立病院皮膚科
pp.1042-1043
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914493
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カンジダ症が戦後大きく問題となったのは昭和26〜27年ごろからである.そのころすばらしい威力を発揮していた抗生物質に抵抗する恐るべき内臓感染症として,本症が改めて認識されるようになった.当時はモニリア症と呼ばれていたが,菌名がMoniliaからCandidaに改められたために,今日のようにカンジダ症と言われるようになった.Candidaのsystemic infectionは恐ろしい.しかしCandidaそのものは人体の常在菌であり,この菌による一過性の表在性感染はかなり頻繁に起こっている.
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