今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー
鼎談
呼吸器と免疫・アレルギー
螺良 英郎
1
,
長井 苑子
2
,
泉 孝英
2
1国立療養所刀根山病院
2京都大学結核胸部疾患研究所・内科第2
pp.1214-1224
発行日 1986年7月10日
Published Date 1986/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220455
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泉(司会)今日は,本特集"呼吸器と免疫・アレルギー"を読者の方により一層理解していただくために,お互いに年がばれてしまって具合が悪いのですけれど(笑),大体一世代ずつ違う3人が集まりまして,"呼吸器と免疫・アレルギー"というものの今日までの研究の流れを確認するとともに,残された課題についての展望を語っていきたいと思います.
私の理解からいいますと,1960年,ちょうど私が医学部を卒業した年ですが,Burnet,Medawarが,"acquired immunological tolerance"の研究によってノーベル医学賞をもらったのを契機として,新しい,いわゆる近代免疫学が始まったと思います.その前の時代は,失礼ながら中世ということになりかねないのですが,まず最初に,螺良先生の個人史というものから,お話をうかがえればと思います.
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