今月の主題 水電解質と酸塩基平衡
酸塩基平衡の基礎と臨床—最近の話題
特殊な疾患;最近の話題—Renal tubular acidosis
岡本 玖美
1
,
荒井 純子
1
,
杉野 信博
1
1東京女子医科大学医学部・第4内科
pp.810-811
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220349
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腎尿細管性acidosis(RTA)は糸球体濾過値の低下がないか,あってもその程度に比例しないような水素イオン(H+)の排泄や重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収の障害があるものをいう.
RTAはその障害部位により近位型と遠位型に分けられ,現在は大きくtype I,II,IVに分類される.表1に各々の特徴を示す.
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