今月の主題 水電解質と酸塩基平衡
水電解質の調節系概説
Na代謝調節系
阿部 圭志
1
1東北大学医学部・第2内科
pp.752-754
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220331
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Naの摂取量は日によって異なるが,生体内のNaのバランスはNa摂取量の多少には関係なく一定である.図1は生体内の各区域における電解質の組成を示したものである.Naは細胞外液の主なイオンであるのに対して,Kは細胞内の主なイオンであり,Naが細胞外から細胞内に流入するときには濃度勾配により受動的であり,一方,細胞内から細胞外へ流出するときは細胞膜のNa-K ATPaseによって行われる.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.