今月の主題 消化器薬の使い方
過敏性腸管症候群
過敏性腸管症候群の治療薬の使い方
陶山 匡一郎
1
1慶応義塾大学医学部・消化器内科
pp.600-601
発行日 1986年4月10日
Published Date 1986/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220302
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本症は消化器系の代表的な心身症であり,最近まで過敏性大腸症候群(irritable colon syn-drome;ICS)と呼称されていたが,腸管の過敏状態は大腸に限って存在するものではなく,むしろ小腸をも含めた,さらに小腸だけでなく胃をも含めた胃腸管全体の機能異常,しかもそれが心理的・精神的因子により影響されることから,過敏性腸管症候群(irritable bowel syndrome;IBS)といわれるようになった.
本症の診断基準を表1に示す.
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