今月の主題 不整脈診療の実際
不整脈診療の基礎知識
抗不整脈薬の臨床薬理と副作用
花栗 睦和
1
1聖マリアンナ医科大学・第2内科
pp.21-25
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220166
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近年,電気生理学の進歩とともに,不整脈の発生機序,抗不整脈剤の作用機序の解明が進んではいるが,臨床レベルへの応用といった面では,残念ながら未だ未解決の部分が多く,抗不整脈剤の投与も個々の症例に試行錯誤で行っているのが現状である.
この実状からいえば,抗不整脈剤は数多くあるほうが有利であり,最近,欧米において新しい抗不整脈剤の開発が進み,わが国でも遅ればせながら,それらが導入される機運にあることは喜ばしいことである.しかし,使用可能な抗不整脈剤が多くなればなるほど,それらを有効かつ安全に使い分けるためには,抗不整脈剤の特質について熟知していなければならない.
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