臨時増刊特集 エコー法の現況
Ⅱ 診断と治療への応用
B 腹部エコー法
37.膵疾患—慢性膵炎
堀口 祐爾
1
,
大漉 正夫
1
,
北野 徹
1
1藤田学園保健衛生大学・消化器内科
pp.2308-2311
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220073
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検査の手順とポイント
①装置 現在では大部分の施設でリニア型電子スキャン装置が用いられているが,膵頭部や尾部の描出能を向上させるために最近ではコンベックス型探触子やセクター型探触子を用いることも多くなってきた.やせた人では膵は近距離音場内にあるため,5MHz探触子や特殊なultrasonic conductorを用いたほうがよい.
②体位 通常は上腹部走査の一環として仰臥位で走査するが,胃内ガスなどで十分にスキャンできない場合には坐位走査がよい.この方法では,胃内ガスは胃の上方へ移行し肝左葉が下垂するため,超音波ビームの入射が容易となり,膵の描出率は向上する1).
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