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Roentgenologically Occult Lung Cancerの診断法
小野 良祐
1
1国立がんセンター病院・放射線科
pp.2062-2070
発行日 1985年11月10日
Published Date 1985/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220027
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わが国において,肺癌は年間2,100人以上の死亡原因となっている.この死亡者数をひき下げるには,肺癌の早期発見と治療が行われなければならない.
早期発見は喀痰細胞診により可能である.早期の病巣は幅が数mmであり,100micrometer程度の厚みしかない.このような癌病巣は通常の胸部X線写真,CTあるいは核医学などの検査では見出し得ない.このようなroentgenologically occult lung cancer(以下occult肺癌)は,気管支ファイバースコープでも局在診断は不十分である.そこでlaser fluorescence bronchoscopeの診断システムを開発し,臨床に応用したので報告する.
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