今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方
非ステロイド剤の基礎と問題点
非ステロイド剤の臨床効果の機序と問題点
柳川 明
1
,
水島 裕
1
1聖マリアンナ医科大学・第1内科
pp.1194-1196
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219830
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古くから,非ステロイド抗炎症剤(以下非ステロイド剤)は,臨床の場で消炎・鎮痛・解熱作用を目的として汎用されてきた.ところが,1970年になり,Vaneにより非ステロイド剤の作用機序としてprostaglandin(PG)合成抑制が提唱されて以来,非ステロイド剤とPGならびに関連物質との関係が重要視されるようになった.そして,非ステロイド剤は,単なる解熱鎮痛剤としての使用にとどまらず,多彩な使用法が考案され試みられるようになった.
そこで,本項において,非ステロイド剤の現在考えられている臨床効果の機序と,その問題点について,種々の角度より考えてみる.
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