面接法のポイント
癌患者や心理的問題を持つ患者との面接
河野 友信
1
1都立駒込病院・内科心身医療科
pp.758-759
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219730
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1.癌患者との面接
癌患者との面接は,どの病期のどのような状況下でなされるものか,どのような目的なのか,などで,その内容や様式がかなり違ってくる.もちろん,年齢,性格,罹患部位,苦痛や障害の程度,病名を知っているかどうか,治療状況,社会経済的な状況,家族の有無,など患者側の要因と医療側の要因が,面接のあり方に大きく影響を与えるのはいうまでもない.
癌患者との面接では,①初診をめぐって ②病名告知をめぐって ③癌の検査や治療をめぐって ④再発や転移をめぐって ⑤ターミナル・ステージをめぐってのときがとくに問題であり,それだけにこのような場合には面接のニーズが高いといえる.
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