今月の主題 胆道疾患診療のトピックス
胆石治療の最近の進歩
胆汁酸による溶解療法の適応と限界
奥村 恂
1
1福岡大学医学部・第1内科
pp.640-643
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219704
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胆石は,一般にコレステロール系石とビリルビン系石に大別される.最近のわが国の胆石症の特徴は,第1に胆石保有者が年々増加していること,コレステロール系石が全体の7〜8割を占め,胆嚢内結石が増加したことである.第2には超音波診断法が普及して,診断能が著しく向上したこと,第3にはコレステロール系石に対して内科的溶解療法が可能になってきたこと,などであろう.
胆石症に対する内科的治療には発作時の対症療法と原因療法(胆石溶解療法)があるが,ここでは胆汁酸剤による胆石溶解療法について紹介する.
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