Japanese
English
今月の主題 下痢と腸疾患
下痢の病態生理
胆汁酸
加納 隆
1
,
武藤 泰敏
1
Takashi Kanoh
1
,
Yasutoshi Mutoh
1
1岐阜大学医学部・第1内科
pp.1370-1372
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219163
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- 1ページ目 Look Inside
胆汁酸代謝とその役割
胆汁酸は,腸肝循環という閉鎖回路により一定量のプールサイズが維持されているが,この調節には胆汁酸プールの大部分を占める胆嚢,小腸が重要な役割を果たしている.
すなわち,胆汁酸は肝においてコレステロールより合成され,グリシンならびにタウリン抱合をうけ,胆嚢を経て小腸内に分泌される.小腸内に排泄された抱合胆汁酸は,膵リパーゼおよびコリパーゼと三重複合体を形成し,長鎖脂肪を水解し,胆汁酸—モノグリセリド—脂肪酸複合ミセルを形づくることにより脂質の消化吸収に重要な役割を演じている.しかもこの複合ミセル形成には,一定濃度(critical micellar concentration;CMC)以上の抱合胆汁酸の存在が不可欠である.

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