今月の主題 内分泌疾患の新たな展開
新しい治療法とその適応
副腎酵素阻害薬
木野内 喬
1
,
長谷川 光俊
1
,
清水 直容
1
1帝京大学医学部・第1内科
pp.448-449
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219667
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副腎皮質ステロイドは一連の酵素系の作用をうけて生合成されているので,合成経路のいずれかの酵素が阻害されると,それ以降のステロイド合成は抑制される.したがって,副腎皮質ステロイドの過剰で起こる病態は,副腎酵素阻害薬(以下阻害薬)により病状の改善が期待できる1,2).
阻害薬が適応となるのは,表に示すような疾患であるが,多くは原病が手術不能例である場合や,術前に症候を軽減させる目的で,あるいは再発例などに使用される1).主な阻害薬には図の如きものがある.
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