今月の主題 筋疾患とその周辺
筋疾患の現状と問題点
栗原 照幸
1
1宮崎医科大学・第3内科
pp.192-194
発行日 1985年2月10日
Published Date 1985/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219601
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筋肉の働き
どのように優れた考えがあっても,筋肉の動きがなければ,具体的に声に出して話すことも,また書字として書き記すこともできず,また行動として表現することもできない.
筋肉の働きは中枢神経系から,末梢運動神経を通ってきた刺激が,神経筋接合部よりアセチルコリン遊離によってある一定以上の振幅を持つ終板電位を生じれば筋活動電位を生み,T-systemを興奮が筋細胞内へ通じ,筋収縮を起こす.運動系の出口として筋肉の果たす役割はきわめて大きいが,行う仕事は収縮と弛緩が主体である.
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