今月の主題 心不全診療の動向
心不全の治療法—適応と使用上の注意
ECUM
前田 憲志
1
,
新里 高弘
1
1名古屋大学医学部分院・内科
pp.46-47
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219573
- 有料閲覧
- 文献概要
ECUM(Extra Corporeal Ultrafiltration Method)とは半透膜を介して血液から限外濾液を除去する方法であり,腎不全症例の浮腫や肺水腫の治療のため,多量の除水を無症状に行う方法として開発された1).その後,ネフローゼ症候群の浮腫の治療や難治性心不全の治療に用いられるようになった2).難治性心不全の浮腫は,腎不全のoverhydrationと根本的に病態が異なるため3),その治療にECUMを応用する場合,除水速度,除水量,治療頻度,blood accessなどについて細心の注意が必要である.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.