今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
診断的アプローチ
閉塞性肺疾患の睡眠時呼吸障害
蝶名林 直彦
1
Naohiko Chonabayashi
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.2643-2645
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219530
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近年,睡眠中の呼吸障害は,非侵襲的モニターの技術的革新と相俟って,次第に注目されるようになってきており,いわゆるPickwick症侯群をはじめとするSleep apnea syndrome(睡眠時無呼吸症候群)についての知見は,明らかにされつつある.
一方,慢性の呼吸器疾患,なかでも慢性閉塞性肺疾患(COPD)についても,睡眠時有意なoxygendesaturation(酸素飽和度低下)を起こすことが報告されている.本稿では,COPDについてのO2desaturationを含めた睡眠中の呼吸障害の病態およびO2療法などを中心に解説する.
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