臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅶ.免疫血清検査
86.マイコプラズマ血球凝集反応
池本 秀雄
1
Hideo Ikemoto
1
1順天堂大学医学部・内科
pp.2296-2297
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219407
- 有料閲覧
- 文献概要
自然界には多種のmycoplasmaが生息し,そのあるものはヒトに病原性を発揮する.気道,泌尿生殖器,滑液などから諸種のmycoplasmaが分離されており,これらと疾患の関係が漸次明らかになっている1).肺炎をはじめ,気道感染をおこすことが確認されているのは,現在のところM. Pneumoniaeのみである1).
M. Pneumoniaeに感染しても,肺炎にまで進行するのは3〜10%といわれる.上気道炎に留まることのほうがむしろ多く,とくに小児ではこの傾向がつよい.また肺外合併症についての研究が最近一段と進歩した(表1).
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.