臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅵ.血液検査
52.フィブリノペプタイドA・Bβ15-42
長谷川 淳
1
,
武井 秀昭
1
Hiroshi Hasegawa
1
,
Hideaki Takei
1
1北海道大学医学部・第1内科
pp.2212-2213
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219373
- 有料閲覧
- 文献概要
フィブリノペプタイドA(FPA)は,フィブリノーゲン(Fbg)のAα鎖のNH2末側のArg(α16)-Gly(α17)結合がトロンビンで切断されて遊離したペプタイドであり,Bβ1-42はFbgないしフィブリノペプタイドB(FPB)の残存するフィブリンに,Bβ15-42はトロンビンによりFPBの遊離したフィブリンにプラスミンが作用し,Bβ鎖のNH2末側のArg(β42)-Ala(β43)結合が切れ遊離したペプタイドである(図1).したがってFPA,Bβ(1)15-42はトロンビンないしプラスミン作用の直接的指標であり,両者の比でどちらの系が優位かを知りうる.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.