今月の主題 脳血管障害のトピックス
非定型的脳血管障害
Polycythemia
秋口 一郎
1
,
亀山 正邦
1
Ichiro Akiguchi
1
,
Masakuni Kameyama
1
1京都大学医学部・神経内科
pp.1962-1963
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219302
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脳血管障害のなかには高血圧症,脳動脈硬化,糖尿病,心臓病による塞栓源のように,通常よく知られた背景疾患や危険因子によるもののほかに,特異な原因により出現するものがある。それらは大別して,血管の機械的・物理的障害によるもの,血管の炎症によるもの,出血性素因によるもの,凝固線溶系の異常によるもの,などに分類される1).このうち血液疾患を背景とするものは,頻度はそれぞれあまり多くないが有効な治療法があり,早朝に的確な診断を必要とする点で臨床的に重要である.本稿ではこれらのうちでpolycythemia vera真性多血症とthrombocytosis血小板増多症について述べる.
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