今月の主題 脳血管障害のトピックス
非定型的脳血管障害
DIC
山之内 博
1
Hiroshi Yamanouchi
1
1東京都養育院付属病院・神経内科
pp.1960-1961
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219301
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播種性血管内凝固症候群(Disseminated intra-vascular coagulation syndrome, DIC)は,血管内に血栓の多発する状態であり,またこの多発性血栓に血小板や凝固因子が消費されることによって消費性の凝固障害を示すことがある.すなわち,血栓と出血が併存する場合がみられる.こうしたDICに伴う病変は各種臓器にみられ,脳では梗塞性病変や出血性病変を示すことがある.ときには片麻痺を伴う脳卒中発作で発症することもある.ここでは,DICに伴う脳病変と神経症状について考察したい.
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