今月の主題 循環器薬の使い方
不整脈
クラスⅠ抗不整脈薬の使い方
井上 博
1
Hiroshi Inoue
1
1国立病院医療センター・循環器科
pp.1220-1221
発行日 1984年7月10日
Published Date 1984/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219127
- 有料閲覧
- 文献概要
Vaughan Williamsの分類1)のclass Ⅰの抗不整脈薬は,心筋細胞膜のfast Na channelを抑制する作用を有するもので,quinidine,procainamide(アミサリン®),disopyramide(リスモダン®),lidocaine,diphenylhydantoin(アレビアチン®)が含まれる.この他に本邦では市販されていないが,mexiletine,aprindineなどもclass Ⅰに属する.Class Ⅰはさらに,細胞の活動電位の持続時間を延長するもの(class IA)と短縮するもの(IB)に分けられ,quinidine,procainamide,disopyramideは前者に,lidocaine,diphenylhydantoin,mexiletine,aprindineが後者に属する.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.