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VQE,ECFMGのための勉強法
辻本 愛子
1
Aiko Tsujimoto
1
1スタンフォード大学・小児科
pp.1602-1603
発行日 1983年9月10日
Published Date 1983/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218444
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米国でmedical doctorとして臨床にたずさわるには,よく知られているようにECFMGおよびVQEに合格していることが要求され,さらに州によってはFLEXをも受験しなくてはいけない場合がある.というと非常に複雑で,とてもやっかいなように聞こえるが,実際には問題の形式,内容はみなほぼ同じようなもので,ただ時間がかかるのと,手続きが複雑なのに閉口させられるだけなのである.もちろん人によって,その準備に費せる時間や勉強のしかたなど,異なると思われるが,これらの試験にはみな共通の"傾向"があるので,そこにはおのずから"対策"も生まれてくる.
VQEは臨床と基礎に別れているが,ECFMGはその大部分が臨床的な問題であり,その難易度も決して日本の医師国家試験を越えるものではない.ただ問題の数が多く短い時間に正確に英語で書かれた質問の内容を理解し,答を選ぶという"技術"が必要で,このためには"ECFMG Review"etcといった問題集で練習するのが最も適当であろう(アメリカではVQE,ECFMG,FLEXなどを想定した問題集がいやというほど発行され,日本にも多く出回っている).ECFMGのmedicalpartでは,内科,外科,小児科,産婦人科,公衆衛生などの問題がランダムに出てくるが,やはり内科が中心で,また信じられないほどの難しい問題もあまり見あたらない.
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