今月の主題 臨床医のための神経内科学
鑑別診断のポイント
歩行障害
高橋 昭
1
Akira Takahashi
1
1愛知医科大学・第4内科
pp.1280-1281
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218375
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立位の保持や歩行の観察は神経診察上大きな手懸りを与えるもので,おおよその診断を歩行の検査中につけることができる例が少なくない.診察者は診察手技の一つとして歩行障害を分析できるよう訓練しておくことが望まれる.
診察は被験者が近づく足音から始まっている.診察室に入ってからの一挙手一投足すべてが有用であり,ズボンの着脱,ベッドへの寝かた起きかた,椅子への座りかた立ちかた,その動作のいずれに対しても観察の眼を疎かにしてはならない.
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