Via Air Mail アイオワ大学麻酔科における研修生活・1
レジデントのある1日
松尾 成吾
1
Seigo Matsuo
1
1アイオワ大麻酔科
pp.662-665
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218242
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どういうわけか,挿管してあるというのに,気管内チューブから激しく喀血(噴出?)している上部消化管出血の患者,突然回診中に上室性頻脈でHypotensionになる患者など―SICU(Surgical ICU)での壮絶な光景などが走馬燈のように,私の記憶に蘇ってくる.私は今,Univ. of Iowa Hospital(UI)にいます.
平和な町,lowa Cityアメリカは中西部アイオワ州,世界の穀物市場を左右するというシカゴから,真西に車で4時間ほどのところ,Iowa Cityにあります.*360°見わたす限り,コーン畑というようなところ(このような地形が,何百マイルと続く)なので,来た当初は,この巨大な空間の中で一人孤独な思いがしたものでした.*人口6万人ほどの小さな大学町.秋になると人々の関心は大学フットボール,それが終わるとバスケットボールといった感じで,これといったアメリカ特有の犯罪の話しを聞くでもなく,至極平和的なところです.
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