連載 カズのカンボジア日記・20
私の1日
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.394-395
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903949
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また1日が始まりました.6時半に出勤し,エンジン始動のために病院前の屋台でボボー(雑炊)を食べます,にんにくたっぷりのボボーを食べたあとは一気に目が覚め,元気ハツラツ.大きなあくびをしながら病院の外へ出ると,あるNGOで働く顔なじみのドクターが,トラックに数人のカンボジア人を乗せてやってきました.「アルンスースディ!(おはようございます)」とご機嫌な挨拶をした私に,彼はどうも浮かない顔.ハテ,どうしたんでしょう?
ドクターが連れてきたカンボジア人は,おばあちゃん1人と男の子2人(6歳,7歳),女の子1人(4歳).50km離れた町からはるばるHIV抗体検査を受けるためにやってきたのです.子どものHIV抗体検査をカウンセリング付きで提供しているところはめったにないので,遠方からそのためだけに来る人がときどきいます.今回は検査前カウンセリングに1時間近くかかるちょっと複雑なケースです.
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