今月の主題 自律神経失調症—心身症としての考え方・扱い方
薬物療法
神経・筋肉系症状に対して
山中 隆夫
1
,
野添 新一
1
Takao Yamanaka
1
,
Shinichi Nozoe
1
1鹿児島大学医学部・第1内科
pp.1796-1797
発行日 1982年10月10日
Published Date 1982/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217966
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心身症としての取り扱いの必要な神経・筋疾患は全身あるいは局部筋肉の著しい過緊張と疼痛を主徴候とするが,その発症や持続,悪化の過程において環境や情動刺激の影響を強く受けやすいことが大きな特徴である.
これに属する疾患には,神経系のものとして,筋緊張性頭痛,偏頭痛,心因性頭痛,自律神経失調症,知覚異常(いたみ),運動異常(麻痺)などがある.筋肉系のものには,斜頸,書痙,手指振戦,チック(眼瞼痙攣,まばたき,首振り,体部)などの不随意運動や腰背筋痛,さらに慢性関節リウマチ,頸腕症候群など器質的障害を基礎にもつものも含まれる.
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