今月の主題 自律神経失調症—心身症としての考え方・扱い方
薬物療法
消化器系症状に対して
川上 澄
1,2
,
佐々木 大輔
1
,
成田 則正
1
,
石岡 昭
1
Kiyoshi Kawakami
1,2
1弘前大学医学部・第1内科
2弘前大学教育学部看護科(内科)
pp.1794-1795
発行日 1982年10月10日
Published Date 1982/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217965
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自律神経失調症とは,全身にわたる不定の身体症状を訴えるが,それを説明するのに十分な器質的病変が証明されない機能的疾患で,しかもその原因として自律神経の障害が重要視される疾患といえる.
自律神経の失調を来たす病因としては,種々のものがあるが,器質的病変が存在しても,それが中枢性ないしは末梢性に自律神経を障害することはしばしばある.外傷,感染,中毒,内分泌障害,代謝障害などがそれにあたるが,これらは原疾患を治療しないと,自律神経の失調症状も改善しないので,一般には自律神経失調症とはいわない.
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