今月の主題 血清リポ蛋白の異常
血清脂質研究の動向
内藤 周幸
1
Chikayuki Naito
1
1東京逓信病院・内科
pp.788-789
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217733
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今日のように研究が多様化し,情報が氾濫している時代には,ある分野の全貌を知ることはきわめて困難である.ここ数年の血清脂質の問題に限って見ても,リポ蛋白の亜分画,レセプター,肝細胞のレセプター,アポ(リポ)蛋白,プロスタグランディン,動脈硬化の成立機構との関連の問題など,どの1つを取っても,いずれの分野の進歩も著しく,今後の研究動向を予見することは,もはやほとんど不可能な状態である.したがって本稿では,筆者の興味を引いた問題のうち,とくに臨床との関連で関心を持った1,2の問題の最近の進歩について概説しようと思う.
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