特集 日常検査法—基礎と要点
部門別の基礎技術
Ⅱ.臨床化学
血清脂質
川出 真坂
1
1三重大・臨床病態学
pp.1221-1224
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906989
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はじめに
臨床化学分析の技術は,迅速,簡易,微量化の方向をめざして進歩してきた.これは脂質の測定法についても例外ではない.たとえば,総コレステロール,リン脂質の測定に脂質の抽出を省略した方法や,中性脂肪の測定に酸素法の導入のごときである.これらはすでに成書に記載され,あるいはキットとして発売されているので,ここではこれにふれず,われわれが現在日常検査として実施している方法を紹介することにする.その内容は,コレステロール,エステル型コレステロール,リン脂質,中性脂肪,遊離脂肪酸の測定法である.いずれも簡易性および正確度ですぐれていると思われるものである.
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