講座 異常値の出るメカニズム・46 酵素検査(6)
血清酸ホスファターゼ
玄番 昭夫
1
Teruo GEMBA
1
1中央鉄道病院・中央臨床検査室
pp.349-354
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217649
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酸ホスファターゼの臓器分布と細胞内局在性
臓器分布
酸ホスファターゼ(Acid phosphatase,AcP,EC 3.1.3.2)はアルカリホスファターゼ(AIP)とまったく同じで,次のようにリン酸モノエステルを加水分解する酵素である.
リン酸モノエステル+H2O(AcP/pH5)→アルコール類+無機リン酸
リン酸モノエステルとして使用されるフェニルリン酸(Kind-King法,単位はK・A単位),あるいはp-ニトロフェニルリン酸(Bessey-Lowryら法)についてもAIPの場合と同じであるが,しかしこの加水分解反応がpH約5の条件で行われる点がAIPと異なっている.
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