今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ
各種肺疾患と機能検査
肺塞栓症
川上 義和
1
,
山本 宏司
2
Yoshikazu KAWAKAMI
1
,
Hiroshi YAMAMOTO
2
1北海道大学医学部・第1内科
2北海道大学医学部・内科
pp.2078-2080
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217542
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肺血栓・塞栓症pulmonary thromboembolismは,急性あるいは反復性に肺動脈の閉塞を起こす病態である.診断には,肺血流シンチ,肺血管造影,凝固線溶系検査が有用である.気道系の変化は2次的であり,診断における肺機能(とくにメカニックス)の役割は小さい。しかし,肺血流を障害するため換気・血流比(VA/Q)を変化させ,ガス交換障害はほとんど必発である.以下は,急性型を中心に述べる.
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