今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ
各種肺疾患と機能検査
肺線維症
田村 昌士
1
,
鈴木 康之
2
Masao TAMURA
1
,
Yasuyuki SUZUKI
2
1岩手医科大学・第3内科
2岩手医科大学・内科
pp.2072-2074
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217540
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肺線維症では，主として胞隔および末梢気道領域の間質の炎症，あるいは線維化病変が比較的びまん性にみられることが特徴である．このようなびまん性線維化病変は特発性間質性肺炎（IIP）から原因の明らかなじん肺などまで，多くの疾患で認められる．したがってそれぞれの疾患によって臨床症状，胸部理学的所見，一般検査所見が異なることはもちろんであるが，胸部X線所見および呼吸検査所見も多少相違する点がないとはいえない．しかし本稿はできるだけ肺線維症全般に共通する呼吸機能障害をとりあげ，その障害パターンと検査の進め方を中心に述べてみたい．
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