臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
副腎
その他の副腎疾患
pp.2278-2279
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217509
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内分泌機能をもたない副腎腫瘍の場合には,腹部腫瘤や排泄性尿路造影の異常を主訴にCTが行われることが多い.CTは腫瘍の部位や拡がり,他の臓器との関係,内部構造などを知るうえで有効であり,多くの場合には副腎腫瘍の診断が可能である.しかし大きな腫瘍の場合には,時にCT所見から原発臓器の同定が困難な症例も経験される(図8).
急性副腎不全の場合には血腫が,慢性副腎不全の場合には石灰化巣が認められることがある.また,副腎以外の疾患の検査を目的として行ったCTで,転移性腫瘍,内分泌機能のない副腎腺腫,副腎嚢胞などの副腎疾患が偶然発見される場合も少なくない1,4,6)(図9).
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