今月の主題 内科医のためのCT
腹部CT
副腎
河野 敦
1
1獨協医科大学放射線医学
pp.1844-1845
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906567
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●副腎は小さな臓器であるため,CTは5mm以下の薄いスライス厚での検査が必要.
●コルチゾル産生腺腫は2cm以上の類円形の腫瘤であり,CTで全例,検出が可能である.
●アルドステロン産生腺腫は低吸収値の腫瘤であるが,小さいためCTでは検出できないこともある.
●褐色細胞腫は3cm以上の高度の造影剤増強効果を示す腫瘤で,全例CTで検出が可能である.
●非機能亢進性腺腫は低吸収値を示すことが多く,10HU以下の腫瘤は非機能亢進性腺腫と考えられる.
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