特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第9章:内分泌
副腎疾患
藤田 恵
1
1東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
pp.997-1000
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_997
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■問診
・高血圧症,糖尿病,メタボリックシンドローム患者では副腎疾患による二次性の可能性を一度は考慮する
・原発性アルドステロン症(PA)やCushing症候群ではミネラロコルチコイド過剰作用による低カリウム血症を呈している場合,夜間頻尿を呈しうるので,その有無を問診で聴取するとよい
・健診の受診歴があれば腹部エコーやCT画像診断で副腎腫瘍の指摘がなかったかを確認する
・nivolumabなどの免疫チェックポイント阻害薬(ICIs)投与中の患者では免疫関連有害事象(irAEs)としての副腎皮質機能低下症の可能性を考慮し,副腎不全徴候に関する問診を行う
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