臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
腎臓
検査手技
pp.2255-2258
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217502
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第3世代のCT装置では10秒以内での撮影が可能なので,大多数の症例では呼吸停止により,artifactの少ない像を得ることができる.後腹膜の脂肪が十分に存在する症例では,腎筋膜は同定可能であるべきである.腎腫瘍などで腎筋膜の状態が問題になるような場合には,腹臥位,側臥位などに体位を変えると,仰臥位では同定困難であった部分の腎筋膜の同定が容易になる場合がある.
水溶性造影剤の静脈内投与は,とくに腎腫瘍が疑われる場合には,禁忌がないかぎり行うべきである.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.