臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
後頭蓋窩腫瘍
後頭蓋窩腫瘍の局在診断
pp.2070
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217438
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後頭蓋窩はその構造上広範囲で頭蓋底部の骨に近接すること,また,比較的小児の症例が多いことなどから,種々のartifactにより局在診断についても天幕上のものほど容易ではなく見落とされる可能性もあるため,病巣の存在の有無に関してはX線吸収値の差による直接的所見のほかに,次のような種々の間接的所見にも注意して判断することが必要である.
1)第4脳室の偏位,圧排変形
2)橋前槽,小脳橋角槽および四丘体槽などの変形(狭小化あるいは拡大)
3)中脳水道,第3脳室および側脳室の拡大
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