今月の主題 脳循環の基礎と臨床
脳循環障害の検査
超音波血流検査—その意義
白石 純三
1
Junzo SHIRAISHI
1
1大阪大学・健康体育部
pp.1724-1726
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217359
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脳循環障害の検査法としての超音波血流検査には,技術的にはドプラ法による血流計測と,モード断層法およびパルス・ドプラ法を組み合わせて頸部血管の形態と流速分布を調べる方法があるが,一般に普及し臨床応用のなされているのは,前者の連続超音波ドプラ法である.本法は被検者に何ら苦痛をあたえることのない非侵襲の検査であり,しかも装置の価格も特殊なものでないかぎり比較的廉価であるため,単にスクリーニング・テストとしてのみならず,使いようによっては非常に有意義な病態生理学的情報をあたえてくれる検査法である.
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