Japanese
English
オスラー博士の生涯・94
教師と学生(1)—1892年,ミネソタ大学にて
Teacher and Student
日野原 重明
1
,
仁木 久恵
1
Shigeaki HINOHARA
1
,
Hisae NIKI
1
1聖路加看護大学
pp.866-871
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217182
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
William Osler(1849〜1919)が,43歳という若さで,ジョンス・ホプキンス大学の内科教授であった時,ミネアポリスのミネソタ州立ミネソタ大学医学部に1892年に招待されて,医学生と教官のために行った講演の前半が以下の内容である.オスラーは1889年5月にボルティモア市に開院されたジョンス・ホプキンス病院に診療主任として着任し,アメリカでの最初のインターン制度を始め,1892年2月には,後に8カ国語に訳された世界の内科学テキストとなった「内科学の原理と診療」(The Principle and Practice of Medicine)を出版した.そして5月には42歳という年でグレース夫人と結婚した.
この1892年に,この講演をしたのであるが,これはオスラーが1875年,26歳の時に生理学と病理学とをかねた医学原論の講義を担当し,学生の医学教育について17年の経験をもった時点でなされたものである.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.