臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
XIII.皮膚疾患
結節性紅斑 VS Behçet病の結節性紅斑様皮疹
西山 茂夫
1
Shigeo NISHIYAMA
1
1北里大学医学部・皮膚科
pp.2142-2143
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216913
- 有料閲覧
- 文献概要
なぜ鑑別が問題となるか
結節性紅斑とは皮下脂肪織における炎症という程度の意味であり,1つの疾患単位というよりは,種々の原因による症状と考えられる.
皮下脂肪織の炎症は一般に皮下のしこり(結節)として表現されるが,多少とも真皮に波及するために皮膚の表面に潮紅(紅斑)がみられる.したがって,結節性紅斑erythema nodosumとよばれるが,病理学的な意味も含めて"dermopanniculitis"という言葉が適切である.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.