Japanese
English
原著
結節性紅斑様皮疹を呈したサルコイドージスの1例について
A Case of Sarcoidosis with Erythema Nodosum like Eruption
桑原 京介
1
,
石川 豊祥
1
,
辻口 喜明
1
,
森嶋 隆文
1
Kyosuke KUWABARA
1
,
Toyonaga ISHIKAWA
1
,
Yoshiaki TSUJIGUCHI
1
,
Takafumi MORISHIMA
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
pp.533-536
発行日 1980年6月1日
Published Date 1980/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202245
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今回,我々は結節性紅斑様皮疹を呈したサルコイドージスの22歳,男子例を経験したので報告し,我が国における同様症例につき文献的に考察を加えた.本病変の特徴は次のように要約された.すなわち若年者の女性に多く生じ下腿伸側に拇指頭大までの類円形,軽度の浮腫特浸潤をもつ淡紅色の紅斑が多発,一部融合してみられ,病理組織学的には真皮下層から皮下脂肪織にかけて,類上皮細胞の結節で小集団あるいは散在性にみとめられる.換言すればサルコイドージスにみられる結節性紅斑は我が国においては非特異疹というよりはむしろ特異疹と考えられる例が多いとの印象を受けた.
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