臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
IX.血液疾患
血小板機能異常症 VS 血管性紫斑病
三上 定昭
1
,
福井 弘
1
Sadaaki MIKAMI
1
,
Hiromu FUKUI
1
1奈良県立医科大学・小児科
pp.2060-2061
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216877
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なぜ鑑別が問題となるか
出血傾向を有する患者はささいな打撲などにより皮膚,粘膜出血を反復しやすく,外傷後あるいは手術時の止血に困難をきたすことが多い,出血傾向には①血小板の量的,質的異常をきたす血小板障害,②凝固,線溶因子の障害,③血管障害が存在するが,本稿では皮膚点状出血などの浅在性出血を特徴とする血小板障害と血管障害をそれらの代表的疾患である血小板機能異常症と血管性紫斑病を対比して述べる.
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