今月の主題 アレルギーの現況
診断・検査法
レアギンの検出法
真野 健次
1
,
宮本 昭正
2
Kenji MANO
1
,
Terumasa MIYAMOTO
2
1東京大学医学部・物療内科
2東京大学医学部・内科
pp.1014-1017
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216583
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はじめに
アレルギー性疾患のヒトの血清中に,即時型アレルギーを惹き起こすレアギンが存在することは以前から知られていたが,周知のように石坂らによってこれがIgE抗体であることが解明された.
レアギンの関与する反応をテストする方法にはいろいろあり,in vivoの方法として皮膚テストや誘発試験が用いられているが,これについては別なところで述べられるものと思われる。つぎにin vitroの方法としてはヒスタミン遊離試験や好塩基球の脱顆粒試験なども行われるが,これらは手技が複雑であり再現性にも問題があり,特別な研究目的以外臨床には不向きである.したがってここでは臨床的にも実用的なradioimmunoassay(RIA)によって特異的なIgEを測定するradio-allergosorbent test(RAST)と,最近急速に発展してきたenzyme immunoassay(EIA)について述べる.
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