今月の主題 アレルギーの現況
診断・検査法
問診・診察のすすめ方
牧野 荘平
1
Sohei MAKINO
1
1独協医科大学・アレルギー内科
pp.1008-1010
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216581
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はじめに
アレルギー内科の診療の対象としては,外因アレルゲンによるアレルギー性疾患と,膠原病などの自己免疫性疾患があるが,本稿では,前者に属する気管支喘息,アレルギー性鼻炎,結膜炎,花粉症,アトピー性皮膚炎,薬剤アレルギー,食餌アレルギー,アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA),過敏性肺臓炎,アレルギー性接触性皮膚炎,じん麻疹,血管浮腫,昆虫アレルギーなどについて述べる.
アレルギー性疾患の多くは,喘息での気道過敏のように標的器官の過敏があり,そこに抗原(アレルゲン)が接触することで,局所に抗原-抗体結合によるアレルギー反応が起き,症状が発現する.
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