職業病の知識
精神障害
加藤 伸勝
1
1京府医大精神科
pp.2328-2329
発行日 1979年12月10日
Published Date 1979/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216347
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はじめに
職業病といわれるもののうち精神障害を伴うものは,大部分が毒物中毒によるものである.それらは一般に精神神経症状として出現し,単に精神症状のみで出現することはない.本シリーズですでに神経障害がとりあげられ,一部触れられているが,より顕著な精神障害を伴うものについてのみ記述する.なお,毒物中毒による精神障害は原則的には侵される脳の部位によって異なるとはいえ,急性中毒では意識障害を中心とする外因反応型が主で,慢性中毒に至ってそれぞれの特徴症状が出現する.
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