演習・放射線診断学 CTスキャン読影のコツ・5
大血管病変
町田 喜久雄
1
1東大中央放射線部
pp.2140-2145
発行日 1979年11月10日
Published Date 1979/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216298
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はじめに
全身CT(computed tomographyl)の臨床的有用性は,次第に認識されつつあるが,大血管病変の診断においても有力な診断手技となりつつある.とくに大動脈瘤の診断などについては,すでにいくつかの報告もあり1〜3),従来の放射線診断と異なった情報を非観1血的に提供してくれる利点を有している.
周辺の臓器も同時に描出されるので,血管病変とそれら周囲臓器との関係もよく理解できる.動脈と関係の深い静脈も同様に描出されるので,上・下大静脈の状態の診断にも使用することができる.動静脈の太い枝もある程度描出するので,それらの病変も時に診断することができる.肺動静脈病変も,時に診断することができる.
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