臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
X.内分泌機能検査
133.血中インスリン
羽倉 稜子
1
,
梶沼 宏
1
1朝日生命成人病研究所付属病院内分泌代謝科
pp.1946-1947
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216237
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はじめに
血中インスリン値は,空腹時と種々の物質を負荷した場合とでは異なる.また同じ物質でも負荷量や投与方法により,血中インスリンの値は異なる.現在,臨床的に最もひろく用いられているのは,グルコースを経口負荷して,その後のインスリンをラジオイムノアッセイで測定する方法である.
C-ペプタイドは,インスリンの生合成の過程でプロインスリンが分解されるときにインスリンとともに生じるペプタイドであり,1モルのプロインスリンから,それぞれ1モルのインスリンとC-ペプタイドが生じることになるので,C-ペプタイドを測定することによって膵B細胞機能をうかがい知ることができる.
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