今月の主題 胃癌とその周辺
胃癌の治療
局所療法
達家 威
1
,
大谷 透
1
,
奥田 茂
1
1大阪府立成人病センター第3内科
pp.712-714
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215884
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はじめに
高齢あるいは合併症のため,開腹切除の困難な胃癌例では,内視鏡下の処置により延命をはかる必要がある.進行胃癌では,全身的な化学療法が治療の主体となるので,局所療法の対象は早期胃癌に限定される.深達度が粘膜内と考えられる比較的小さな隆起性早期胃癌では,リンパ節転移もなく,局所療法により根治も期待できる.
内視鏡下の局所療法として,①薬剤局注法と②高周波スネアー法が臨床的に応用されている.また,最近では内視鏡下にレザー光線を利用した治療法が実用化されつつある.
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